石巻貝はコケ取り用貝の定番で、その能力は高いものがあります。
この貝の特徴は、殻の頭(殻頂)が欠けていることです。はじめてこの貝を目にした時は、貝殻が割れていると勘違いしてびっくりするかもしれません。
そしてこの貝のもう一つの特徴が、繁殖には汽水環境が必要だということです。従って、淡水の池や甕や水槽で飼う限り産卵はしますが、数が増えることは通常はありません。
我が家には石巻貝は3匹いますが、メダカ池、簡易ビオトープ、スイレン甕とそれぞれに分かれて生息中で、日夜コケ取りに励み、孤独にも独身を通しています。
サカマキガイやモノアラガイもコケ取り能力は高いものがありますが、その繁殖は猛烈でスネールと呼ばれて嫌われていることを考えると石巻貝は非常に管理しやすく、その孤独な佇まいには他を寄せ付けない崇高な感じさえします。(ちょっと美化しすぎですが・・・)
0618孤独な石巻貝に寄り添うヒメダカ