今日は朝から雨。
屋外水槽で咲き誇っているナガバオモダカの可憐な白い花が折からの風雨に吹き飛ばされそうな感じで揺れ動います。
こんな風雨の中を傘を差して屋外水槽とメダカ池の観察に向かいました。
しかし断続的に降る雨の波紋によりぼんやりとメダカの様子が確認できるだけで、横殴りの雨に傘を差していることも難しくなり早々に退散です。
ということで、今日はいつもの観察記録ではなく、メダカ関連の雑学を少しご紹介しますね。
【目高(めだか)の意味】
メダカは漢字では「目高」と書きます。
この目高(めだか)という言葉ですが、広辞苑で意味を調べてみると、「メダカ科の硬骨魚。全長約3センチメートルで日本の淡水魚中最小。〜」などと紹介されているのですが、この意味は実は2番目に出ています。
それでは一番最初に紹介されている目高という言葉の意味は何なのでしょうか。
実は目高には次の意味がありました。
「目が高いこと。鑑識力がすぐれていること。また、そういう人」
つまり「お客さんはなかなかお目が高いですね。」などと言う場合がありますが、この意味の「目高」なのですよね。
良いメダカを見分けるためには自分が「目高」になる必要があるのかも知れません。
【季語としてのメダカ】
目高(めだか)という言葉は俳句の季語ではいつの季節を表す言葉なのでしょうか。
早速、俳句歳時記を調べてみました。
すると...。
「夏、水槽や水盤などで飼われ、涼味が鑑賞される。」ということで皆さんの予想通り(?)、「夏」でした。
目高(めだか)、緋目高(ひめだか)、白目高(しろめだか)、全て夏の季語です。
因みに睡蓮(すいれん)も布袋草(ほていそう)もやはり夏の季語になっています。
これも予想通りですよね。メダカの季節ももうすぐです。
【メダカの方言】
メダカの地方名は多く、その数は二千を超えています。
方言辞典から拾った特に変わった地方名をご紹介します。
岩手(メザッコ)、秋田(アソビザッコ)、茨城(ペンペンダコ)、新潟(ウルメ)、静岡(トロメンコ)、大阪(メメジャコ)、岡山(チリンビャー)、広島(カンコロ)、山口(タイコンボー)、徳島(ベベン)、香川(ビビン)、熊本(ゾーナメ)、宮崎(ビビンチョ)、鹿児島(タカマメ)など。
いや〜、びっくりしますよね。どれも同じメダカという魚の呼び名なのだとは思えないですね。まあ、それだけ日本人にとって身近な魚だったということなのでしょう。いまでもこれらの呼び名が使われているのかどうかは不明なのですが、こういう言葉は大事にしたいなあと思います。
それにしても静岡(浜松)に住んでいますが、トロメンコという言葉は知りませんでした。勉強になりました。
【おまけ】
今日は目高(めだか)の雑学を少しだけご紹介しましたが、雑学家のことを英語では「browser」と書きます。
この言葉を皆さんは聞いたことがありませんか?
そう、PCでwebを閲覧するソフトのことをブラウザと言いますよね。スペルは全く同じです。雑学とは雑多な事柄についての知識のことですから、ブラウザはその本来の意味のとおり人が雑学家になるためにとても役立っていますよね。納得です。(因みに私が日頃、使用しているブラウザですが、定番のIE7から徐々にGoogle Chromeの使用頻度が多くなりつつあります。とても軽快でお奨めです。)
今日は全国的に天気が悪いみたいですね。
山形も今日は雨で、肌寒い一日でした。
メダカにも方言があるとは。もっとも、メダカも日本産淡水魚ですから、多くの方言があっても不思議ではありませんね。
静岡の「トロメンコ」という方言、美味しそうな名前ですw
山形・庄内では聞いたことがありませんが、何かしら方言はあると思います。
年配の方にでも聞いてみようかな。
私は「メダカの学校」で、メダカの名はメダカとしか思ってませんでしたが、やはり日本語って楽しいです。
方言も美しい日本語のひとつ、大切にしたいと私も同感です。