メダカ屋外飼育の定番水生植物にナガバオモダカという品種があります。
ナガバオモダカは多年草の抽水植物です。
繁茂するナガバオモダカ
▲夏に繁茂するナガバオモダカ

抽水植物とは簡単に言うと水生植物の中で葉や茎が水上に突き出る植物(ヨシ、ガマなど)のことを言います。
このナガバオモダカは別名をジャイアントサジタリアという帰化植物です。日本各地に自生しているウリカワに良く似ています。
楊貴妃の屋外水槽
▲ナガバオモダカはメダカ屋外飼育の定番の水生植物です。

春から秋にかけたは水上に見事な葉を繁らせているのですが、今の時期はこれらの葉や茎は枯れ落ちて水上には出ていません。
しかし、水の中を覗いてみると・・・。しっかりと水中葉を繁らせているんですよね。
そして、この水中葉の葉陰がメダカたちの隠れ家になってくれています。
水中葉があります
▲水中葉がメダカの隠れ家に・・・。

水温が低い時は、この葉陰で動かずにいますし、水温の上昇とともに活性が上がったときにもメダカたちは何かに驚いたりすると、すぐにこの葉陰に逃げ込みます。
例えばスイレンだけの水槽などでは、今は隠れるような葉がまったく無くてメダカたちにとってはストレスの溜まる状況となっていますからその違いは明らかです。
冬の睡蓮鉢
▲寂しい冬の睡蓮鉢

やはり魚たちは身を隠すような場所がある方が良いですよね。
このように定番の水生植物にはやはり定番になるだけの効能があるんですよね。
このナガバオモダカ、例年、私の住む場所では3月の後半には新芽が水面のあちらこちらからいくつも顔を出してきます。
そして4月には白い可憐な花を咲かせてくれるはずです。
メダカの屋外飼育を始めようと思っている方には、おすすめの水生植物です。ぜひお試しください。
なお、ナガバオモダカは上記のように冬でも枯れない強い繁殖力がありますから、自然界の生態系に影響が出ないようにしっかりと管理をしてくださいね。(自然繁殖ができるような場所には絶対に捨てないようにしてください。)