メダカについて知っているようで知らないこともあります。
先月、メダカの雑学を少しご紹介しましたが、またまたメダカについて書いてみました。

【学名の由来】
メダカ(ダツ目メダカ亜目メダカ科)は学名を「Oryzias latipes」といいます。「Oryzias(オリジアス)」はイネの属名「Oryza」に由来しており、英名は「ライス・フィッシュ」です。このようにメダカと稲作は切っても切れない縁があり、日本では稲作とともにメダカの安定的な生息環境が広まったといわれています。

9みんな仲間

【メダカの特徴】
メダカは成魚で全長が3〜4cm程度です。
メダカ(クロメダカ)は上から見ると背中に薄い黒い筋があるのが特徴です。この特徴でメダカと外見が似たカダヤシなどと区別することができます。

6がっちりメダカ

【メダカの寿命】
メダカの自然界における寿命は約1年です。その一生は前年の5〜6月に孵化し、翌年に産卵後、6〜7月頃に死ぬというものです。
しかし、人が大事に飼育すれば5年程度は生きることができます。

1ヒメダカ

【メダカの食性】
メダカは動物性プランクトンや植物性プランクトン、落下昆虫などを食べる雑食性です。ボウフラなども大好物です。
主に水面近くの餌を食べるため口が上向きに付いています。

7野性味あふれるメダカ

【メダカの習性】
メダカは群れで生活する魚です。
緩やかな流れの方向に頭を向けて水面近くを泳ぎます。
メダカは顕著な昼行性で明るくなると活動を開始して、日中は浅いところで盛んに摂餌し、夜間はそれよりも少し深いところで過ごします。

10羽ばたくメダカ

【メダカの産卵】
メダカが1回に産む卵は2〜50個です。産卵は主に早朝に行われます。

3睡蓮の葉の上のダルマメダカ

【メダカの体色】
(クロ)メダカの体色はまわりの色に合わせて変わります。明るい容器に入れておくと白っぽく、砂利や土などを入れた場合は黒っぽくなります。

2気泡を吐き出すクロメダカ

【メダカの伝承】
メダカの伝承には様々なものがありますが、愛知県ではメダカを生きたまま飲み込むと婦人病に効くといわれています。ほかにも泳ぎがうまくなる、眼がよく見えるようになるという伝承があります。

5睡蓮甕のメダカ

【野生化したヒメダカはどうなる?】
メダカの改良品種のヒメダカが野生化するとどうなるのでしょうか。
私も以前、ヒメダカを養殖している池の脇の水路にたくさんのヒメダカが泳いでいるのを見たことがあります。
このように野生化したヒメダカですが、体色が目立つ色なので鳥や他の魚などに狙われる確率が高くなります。また生き残った場合でも代を重ねると原種(クロメダカ)の姿に戻ると考えられています。

8枯葉とヒメダカ

【その他】
野生のメダカを見たことがある人は、意外に少ないですね。メダカのつもりが他の川魚の稚魚であったりする場合が多いものです。

4メタボのアオメダカ