メダカの屋外飼育者にとってメダカと接する時間が1年の中で最も短い季節となりました。
こんな寂しい季節、皆さんの中には屋内でのメダカ飼育に切り替えたりする方もいらっしゃると思います。
水槽で飼育
▲屋内水槽のメダカも良いものです。(横から観察出来ますしね。)

いつもいつでもメダカを見ていたい、接していたいというその気持ちはとても良く理解できます。
そしてなかには別の魚に浮気する方も・・・・。
まあ、別にそれはそれで良いのですが、逆に様々な魚を飼育することによって、メダカ飼育の素晴らしさや利点がより理解される筈です。
実は私もメダカの屋外飼育とともに熱帯魚なども飼育していますから、ずっと浮気しているような感じですが。
ゴールデンデルモゲニー
▲こんな魚に浮気するなんて・・・。

厳密に言えばドジョウやタナゴも飼育していますし、大浮気者かもしれませんね。
では、メダカ飼育の利点とはいったい何なのでしょうか。
それはメダカは基本的にはとても丈夫な魚で飼育しやすい魚であるということです。
なんといってもメダカは日本の風土、気候に合った温帯の魚ですからね。日本の季節の変化に十分に対応します。
夏の30度を超える高水温にも、そして冬の氷の下の低水温にも耐えることが出来ます。
(ただし、急激な水温の変化には要注意ですよ。)
これが熱帯魚ですと適応する水温の幅が狭いですから、一年中、ヒーターなどが必要となります。
そしてもう一つのメダカ飼育の利点は、3〜4cmととても小さい魚であるということです。
小さいということは、小さな水槽でも飼育がOKですし、水槽内で飼育する数も他の魚よりも多くなります。
そして今はメダカは様々な(改良)品種が生み出されていて、中にはこれがメダカなの?とびっくりするような品種もあります。
冬の楊貴妃
▲楊貴妃も屋外飼育できます。

このような品種は販売価格もびっくりするような金額になりますが、まあ一般にはメダカは安価ですし(特にヒメダカ)、様々なところで販売されていますから手軽に飼育を楽しむことが出来ます。
今はメダカの屋外飼育のオフシーズンですが、4月頃になると潜在的なメダカ屋外飼育愛好者の方々が水温の上昇に比例して活動し始める筈です。

ここでメダカが丈夫であるという一つの事例を。
先日の大寒波襲来時にはメダカの屋外飼育水槽にも氷が張ったのですが、実はメダカを飼育していない水槽の残り少ない水も凍り付いていました。
氷の厚さを見てみようと、その氷を手に取った時にことです。
なんと持ち上げた氷の下に1匹のヒメダカの姿があったのです。
その水槽から枯れた水生植物を除去するとともにメダカを別の水槽に移したのは11月頃の筈ですから、すでに2カ月は餌も与えられずにいたのですが、このヒメダカはとても元気です。
鉢にそのまま土と水が入っていたことと(氷が張った時は水深は5cm程度でした。)、幸い水温が低く代謝が活発ではない時期だったことが元気に生きていた要因なのでしょうが、それにしてもメダカは丈夫ですよね。
もしかしたら土の中で冬眠していたのかも。(ドジョウではありませんからね。これは嘘です。)
見つけたメダカは、プラ船へ早速、移動です。このメダカ、プラ船へ移動すると、すぐにスイレンの枯れかかった葉の下へ潜り込んでいったのでした。
氷の下のヒメダカ
▲プラ船の氷の下にヒメダカの姿がありました。

まあ、飼育者である私がこのヒメダカをそのまま鉢の中に忘れてしまったわけで、なんといっても私が一番悪かったのですから、このヒメダカに謝らなくてはいけませんね。