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メダカの屋外飼育を始めようとする場合は、どんな品種のメダカを飼育するのかについて悩むと思いますが、飼育水槽は何を使うのか、水生植物は何を植えるのか、そしてレイアウトをどうするのかなど、分からないことが多いのではないでしょうか。
そんなメダカ屋外飼育を始めようと考えているの為に、写真で屋外飼育のスタイルをご紹介します。
(以前にこのブログに書いた記事を大幅に加筆修正をしました。)

【プラ船水槽】
屋外飼育の定番、プラ船を利用した水槽です。
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実はこの水槽は水生植物のナガバオモダカを直植えした水槽でしたが、ナガバオモダカが繁茂し過ぎてジャングルと化し、メダカがどこにいるのか分からない状態になっていました。そして、どこからかカエルが訪れて住み着くようになり、メダカも観察できないということで、ナガバオモダカを除去して水槽のレイアウトを変えてみました。
水生植物はすべて鉢植えにしています。
この水槽のポイントは、苔石(苔を張った石)と流木2本です。この苔石と流木で和の雰囲を醸し出しています。先日までは、ナガバオモダカによって苔石と流木も隠れていましたから、今のスッキリしたレイアウトは自分としてはとても気に入っています。

・生き物 → ヒメダカ、ミナミヌマエビ
・水槽 → プラ船
・水生植物 → 姫睡蓮、ヤツガシラ、ナガバオモダカ、ウォーターバコパ、ホテイ草、アマゾンフロッグピット
・土 → 赤玉土、濾過砂利
・その他 → 苔石、流木

<その他のスタイル例>
1225プラ船の石と流木
▲苔石と流木だけのシンプルなプラ船です。

プラ船水槽
▲苔石と流木、水生植物は熱帯睡蓮とナガバオモダカという定番のレイアウトです。

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【プランターを利用した飼育水槽】
次にご紹介するのは、ガーデニング用の樽型プランターを利用した飼育水槽です。
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この樽型のプランターはホームセンターで大量に売られています。値段は千円もしないと思います。
底の水抜きを塞ぐ栓が付いてきますから、屋外水槽としても利用できるんですよね。
この水槽にも石に苔を張った苔石を入れています。
そして、この苔石を利用して水深が浅い場所と深い場所を分けています。
水深が浅い場所ではメダカを近くでしっかりと観察出来ますよ。

・生き物 → ヒメダカ、ミナミヌマエビ、石巻貝
・水槽 → 市販の樽型プランター
・水生植物 → 睡蓮、カキツバタ、ナガバオモダカ、アマゾンフロッグピット、アオウキクサ
・土 → 赤玉土
・その他 → 苔石

<その他のスタイル例>
0512プランターを利用してつくったビオトープ(風)
▲イグサなどの抽水植物と姫睡蓮を入れてみました。

ヤツガシラ水槽
▲ヤツガシラを入れてみました。

茶碗蓮の屋外水槽
▲八重の茶碗蓮です。大きな葉が日陰を作り夏の水温上昇を防いでくれます。

【バケツ水槽】
バケツを利用した屋外飼育水槽です。
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バケツは良いですよね。なんといっても水を入れる為に出来ています。そして移動が簡単です。
見映えはあまり良くないかもしれませんが、メダカの屋外飼育入門には最適です。
日光の当たる屋外で使用しますから、その耐性を心配していたのですが、このバケツ水槽は昨年から使用していますが、今のところ何の支障もありません。
取っ手も全然、劣化していませんしね。
ということで、バケツ水槽、お試しあれ。

・生き物 → ヒメダカの幼魚、ミナミヌマエビ、石巻貝
・水槽 → バケツ
・水生植物 → ヒメコウホネ、ホテイ草
・土 → 赤玉土
・その他 → 特になし

<その他のスタイル例>
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▲熱帯睡蓮を入れたシンプルなバケツ水槽

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【睡蓮鉢1】
睡蓮鉢を利用した飼育水槽です。
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睡蓮鉢なのですが、睡蓮を入れずにホームセンターで販売されている水生植物を鉢植えのまま入れてあります。
底土には赤玉土を入れて、その上に水生植物を置いてあるのですが、鉢の高さに差がありますから、レンガを入れて高さを調整してあります。
以前はヒメダカを入れていたのですが、今はシロメダカのみの水槽としました。

・生き物 → シロメダカ、ミナミヌマエビ
・水槽 → 睡蓮鉢
・水生植物 → トクサ、ウォーターコイン、ミニシペラス、アマゾンフロッグピット
・土 → 底土に赤玉土
・その他 → レンガブロック

<その他のスタイル例>
ヒメコウホネ水槽
▲睡蓮鉢には、やっぱり睡蓮ですね。青水がシロメダカの白を際立たせます。

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【睡蓮鉢2】
またまた睡蓮鉢を利用した飼育水槽です。
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この水槽は先日、朝顔の緑のカーテンの後ろに移動したのですが、台風の前に風の影響を心配して他の水槽と同様に家の東側の軒下に移動をさせました。
睡蓮鉢に睡蓮をいれるという当たり前の飼育水槽ですが、それはそれで風情があって良いですよね。
今、睡蓮に花芽が出ていますから、開花を楽しみにしています。
睡蓮の花の周りを泳ぐメダカはとても絵になります。
メダカと睡蓮はベストマッチですよね。

・生き物 → アオメダカ、ミナミヌマエビ、石巻貝
・水槽 → 睡蓮鉢
・水生植物 → 睡蓮
・土 → 底土に赤玉土
・その他 → 特になし

<その他のスタイル例>
メダカ飼育容器(コウホネ)少しは雨が入ります
▲コウホネを入れてみました。

睡蓮の鉢

【市販の屋外水槽】
市販されている屋外飼育水槽です。
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この水槽では楊貴妃メダカを飼育しています。
市販の水槽ですが、岩を切り出したような感じで雰囲気がありますよね。
ナガバオモダカとアオウキクサが増えすぎていますから、少し間引きが必要ですね。観察がとてもしにくくなっています。
特にアオウキクサは、水温が高くなる今の時期は爆発的に増えてしまいます。
でもメダカたちにとっては、アオウキクサの下は身を隠す場所にもなりますから、ちょうど良いのかもしれませんけどね。

・生き物 → 楊貴妃メダカ、ミナミヌマエビ
・水槽 → 市販の屋外飼育水槽
・水生植物 → ナガバオモダカ、アオウキクサ
・土 → 濾過砂利
・その他 → 流木

<その他のスタイル例>
軒下の屋外飼育容器
▲ホテイ草、アマゾンフロッグピット、アカウキクサだけのシンプルな構成です。

楊貴妃メダカの屋外水槽1

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【睡蓮甕1】
クロメダカを飼育している睡蓮甕です。
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この水槽には、水温上昇対策としてカシワバアジサイの鉢を横に置いてあります。
カシワバアジサイが水槽を覆っていますから、しっかりと陽差しを防いでくれています。
この水槽にはクロメダカを飼育しているのですが、いつの間にかにタイリクバラタナゴの幼魚が1匹、住み着いているのでした。
先日、餌を与えていて気が付いたのですが、やけに素早い動きをする魚がいたので、夜間観察の時に確認してみると、水槽の中層にタナゴの幼魚が泳いでいるのでした。
以前、メダカ池のクロメダカをこの水槽に移した時があったのですが、その時にタナゴの稚魚も一緒に網に掬われたのでしょうね。

・生き物 → クロメダカ、タイリクバラタナゴ、ミナミヌマエビ、ヤマトヌマエビ
・水槽 → 甕
・水生植物 → 睡蓮
・土 → 底土に赤玉土
・その他 → 特になし

<その他のスタイル例>
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▲睡蓮甕には、睡蓮の花がやはり欠かせません。

メダカたちの飼育水槽


【睡蓮甕2】
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この睡蓮甕には睡蓮の鉢植えを沈めてあります。そして市販のレンガブロックで睡蓮の水深の調整をしています。
夏の陽差しは午後に1〜2時間程度当たるのですが、今は睡蓮の葉が日除け代わりです。
そして、睡蓮甕には、柊が覆い被さるように枝葉が伸びていますから、ある程度は陽差しを防いでくれています。
でもご覧のように、水面がほとんど見えませんから観察がとてもやりにくいんですよね。
まあ、しばらくはしょうがないのですが・・・。

・生き物 → ヒメダカ、ミナミヌマエビ、石巻貝
・水槽 → 甕、バケツ
・水生植物 → 睡蓮
・土 → 底土に赤玉土
・その他 → 流木、レンガブロック

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【その他の水槽】
その他の水槽の飼育スタイルをご紹介します。
ヒメスイレンの屋外水槽

▲家にあった鉢カバー(のようなもの)を水槽に利用しました。姫睡蓮が良い感じです。

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▲ベジタブルプランターを飼育水槽にしました。水槽の上部に水抜き穴がありなかなか優れ物です。赤玉土を底土に使用し、苔石とレンガブロックでデコレーション、水生植物はナガバオモダカと睡蓮を鉢植えのまま沈め、カキツバタを直植えしてあります。

今回の記事では、これからメダカの屋外飼育を始めようとする方の為に、さまざまな屋外飼育スタイルをご紹介しました。
皆さんの屋外飼育の参考になれば幸いです。
メダカの屋外飼育は今回、ご紹介したように様々な容器で手軽に始めることができます。
使用する水生植物や流木などとの組み合わせで様々なレイアウトを楽しむことができますから、皆さんもぜひ楽しんでくださいね。
では、また次回・・・。

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