前回は、ホームセンターで購入出来る様々なメダカ屋外飼育容器の話を書きました。
今回は、これからメダカ屋外飼育を始める方の為に用意する物について書いてみます。
メダカ屋外飼育の為の準備ですが、簡単に言えば「容器」「土」「水性植物」の3つがあれば、飼育環境が整うこととなります。(もちろん「水」は必要です。)
▲メダカ屋外飼育の準備(容器と土と水性植物)。
1 容器
前回の記事でも書きましたが、容器には様々な物があります。
まあ、簡単にいえば水をためることが出来て丈夫であれば、どんな物でも大丈夫なのですが、 できれば大きめの物がオススメです。
その理由ですが、やはり屋外飼育では水温が気温に連動します。特に夏になると水温が30度以上になることもしばしばあります。もちろん、メダカは丈夫な魚ですから30度を超えたらダメになってしまうわけではありませんが、急に水温が上がったり下がったりしたり、高温が続くと弱ってしまいます。大きな容器の方が水量がありますから、水温の変化は緩やかとなりますからメダカへの負担が軽減されます。
それから、やはり大きな容器は容量がありますから、水質の変化も緩やかとなります。
また、容器が大きければ、栽培する水性植物の選択肢も多くなります。
おすすめの容器ですが、やはり定番のプラ船・トロ船が良いと思います。
▲プラ舟での飼育例
プラ舟・トロ舟とは、コンクリートを練ったりするための土木用品のことです。
土木用品ですから、とても頑丈な造りとなっていますし、ホームセンターで普通に販売されていますから手に入れやすい容器です。水深は浅いのですが、開口部が広く、メダカたちは悠遊と泳ぐことが出来ます。
難点といえば、設置面積が広く必要となりますから、置き場所を選ぶということでしょうか。
次に、プラ舟・トロ舟以外の容器ですが、やはり定番の鉢や甕などは、メダカ飼育には最適です。
▲甕(かめ)を使用した飼育例
鉢や甕は設置面積をあまりとりませんから、様々な場所に置くことができます。
しかし、開口部が狭いので、睡蓮などの葉が水面に広がるとメダカが泳ぐスペースが狭くなったりしますから、その点には要注意です。
その他にも様々な容器がありますが、まずは水槽を置くことが出来るスペースを確認してから、最適な大きさの物を選んでくださいね。
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2 土
次に土ですが、園芸用の赤玉土が安価ですからおすすめです。土の形状ですが、大粒よりも小粒のものを使用してください。
赤玉土以外のおすすめですが、少し高くなりますが、ホームセンターに行くと、「水性植物用の土」が販売されていると思いますが、この土もおすすめです。水性植物の栽培を考えると、赤玉土よりもこの土の方が良いのかもしれません。
それから、屋内用に販売されているソイルなどでも大丈夫ですよ。
▲屋内用のろ過砂利や、メダカ用の砂も使用できます。
それから、メダカの大好きな「田んぼ」の環境に近づける為に田んぼの土である「荒木田土」を使用したいという方もいらっしゃると思います。
自分の使用した経験では、荒木田土を入れると水質があまり良くなりません。
アカムシなどが大量に発生しましたし、どうやら稲を育てるための窒素やリンなどが含まれているようなのです。
土で迷ったら赤玉土で始めるのは一番良いと思います。
3 水性植物
水性植物ですが、容器の形状に合わせた植物を選ぶのが基本です。
プラ船・トロ船などのように浅くて広い容器には「ナガバオモダカ」や浮草の「アマゾンフロッグピット」などがおすすめです。
▲プラ船とナガバオモダカ。
▲アマゾンフロッグピットが浮かんでいます。
▲アマゾンフロッグピットとメダカたち
鉢や瓶など水深がある容器には、やはり定番の「睡蓮」でしょうね。
▲睡蓮の花が咲きました。
それから、メダカ産卵用には、やはり「ホテイ草」ですよね。
実際には水性植物には様々な種類がありますから、飼育に慣れてきてから新しい種類の植物を入れるようにして、まずは上記で紹介した植物から始めてみてください。
ホームセンターなどでは、初夏の頃になると、メダカ用の水性植物として「ナガバオモダカ」などの定番の水性植物が販売されるようになります。
▲プラ船の角には、ヒメトクサを植え付けてあります。
▲様々な水生植物を植え付けたプラ船水槽。
▲カキツバタの新芽の水面に顔を出し始めました。
今回は、これからメダカの屋外飼育を始める方の為に、用意する物について書いてみました。
肝心の飼育するメダカたちについては、次回以降に書いてみますね。
少しずつ春が近づいてきました。
そして、スギ花粉症の自分にとっては、苦しい季節が訪れます。
早く春が来てほしいのですが、花粉症にはなりたくなし…。
う〜ん、困りました。ジレンマです。
皆さんは大丈夫でしょうか。
では、また次回。