メダカ
▲なかなか不敵な面構えです。

メダカを観察していて疑問が一つ。
メダカはいつ寝ているのでしょうか。
いつ観察してもメダカたちは元気に泳いでいるような気がします。もしかしたらメダカは睡眠をとらないのかもなどとも考えてしまいます。
しかしまあ、そんな馬鹿なことは無い筈ですから、どこかできっと寝ている筈です。
どこかにメダカの秘密の寝床があったりするのかもしれません。
メダカ池の仲間たち
▲メダカはどこで寝るのでしょう?

しかし、調べてみてもどこにも寝床はありません。(当たり前ですが・・・。)
ということで魚類の睡眠について少し調べてみました。

すると、やはり魚たちにとってもやはり睡眠は必要不可欠なのでした。というのも魚にも脳がありますから、脳の休息は生き物にとって生命の維持には不可欠なんですよね。
しかし、魚たちの睡眠は我々人間が考えている睡眠のイメージとはかなり違っています。
メダカを観察していると、水底の水生植物の葉陰などで動かずにジッと止まっている時がありますが、どうやら、そんな時が睡眠をとっている状態のようです。このように体を休ませるだけの魚たちの睡眠を「原始睡眠」と呼びます。
葉陰で休むメダカ
▲動かないメダカは寝ているのかも。

そして魚の睡眠はレム睡眠(浅い眠り)で、ノンレム睡眠(深い眠り)ではありません。鰭が動いたりしていますから、単に活動を休止しているだけのように見えてしまうのでしょう。
そして眠っていないように見える一番の理由は何かというと、魚にはまぶたがありませんから、寝ていても眼を開けたままでいるということです。
いつも眠りが浅くて、眼を開けたまま寝ているなんて、我々人間には考えられませんよね。
横から見たメダカ
▲メダカ(魚)は眼を開けたまま寝ます。

そういえば、我が家の屋内水槽の白コリドラスは、照明が点いている間はあちらこちらを休み無く動き回っているのですが、照明を落とすと水底で眼を開けたまま、まったく動かずにいることがありますが、これはきっと睡眠(原始睡眠)中なのでしょう。

カツオやマグロのような回遊魚は海を群れで泳ぎながら寝ているというのも、なんだかとても可哀相な気がしてしまいますし、人間のように熟睡した後の気持ちよい目覚めを体験できない魚たちがとても不憫(ふびん)に思えてしまいます。
これもいつ外敵に襲われるのかわからないような厳しい自然界で生き残っていくために身体が適応した結果なのでしょう。
熟睡していて外敵に気がつかずに、気がついたらあの世だったなんて洒落にもなりませんし・・・。
ということで、これからはメダカたちの睡眠を邪魔しないようにそっと観察しなければなどと思ったりしたのですが、せめて寝ていることを示すために眼(まぶた)を閉じていて欲しいなどとと思うのは私だけでしょうか。